SWOT分析とは?自社の経営・事業戦略を立てるためのテンプレート・フレームワークを解説!

更新日2026/05/19  公開日  この記事を書いた人熊谷 基継
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SWOT分析とは?

SWOT分析とは、ハーバードビジネススクールで、1920年代に開発された分析手法で今では非常に有名な戦略分析のフレームワークです。
マーケティングプロセスの「調査分析」段階のまとめとして、また自社の経営・事業戦略を立てる時に使うフレームワークです。

SWOTとは以下の4つの頭文字をとったものです
S:Strength 自社の強み
W:Weakness 自社の弱み
O:Opportunity 機会
T:Threat 脅威

SとWは自社分析、つまり内部環境分析で、OとTは自社外の分析、つまり外部環境分析をすることになります。
このように、SWOT分析は、新しい事業を立ち上げる時、自社の経営を見つめ直すタイミングなどによく使われるフレームークです。

SWOT分析はどんなときに使う?

・自社の経営・事業戦略を立てたい時
・マーケティング戦略を考えたい時
SWOT分析は、自社戦略やマーケティング戦略を考える時に必ず使われるフレームワークで、
調査・分析段階でよく使われます。
調査・分析段階のフレームワークは、外部環境と内部環境を調査するのがメインですが、
様々なフレームワークを使い、内部・外部環境それぞれを調べて、それをまとめるのがSWOT分析ともいえます。

またSWOT分析は、事業計画策定、新規事業参入、経営戦略の策定など、様々な場面で活用することができます。

以下は、SWOT分析が特に有効なタイミングの例です。

事業計画を策定する場合

新規事業に参入する場合

経営戦略を策定する場合

問題解決に取り組む場合

SWOTそれぞれの具体例

S、W、O、Tを具体例を挙げて1つずつ説明していきましょう。

S:Strength(強み)

強みは、競合他社との差別化ポイントとなり、事業の成功を導く重要な要素となります。
強みを明確にするためには、自社の商品・サービス、顧客、競合他社などを分析する必要があります。
強みを活かせる事業戦略を策定することで、競争優位性を築き、収益性を向上させることができます。
具体的な例

W:Weakness(弱み)

弱みは、事業の成長を阻害する要因となるため、早急に対策を講じる必要があります。
弱みを明確にするためには、自社の商品・サービス、顧客、競合他社などを分析する必要があります。
弱みを克服するための戦略を策定することで、事業の競争力を強化することができます。

具体的な例

O:Opportunity(機会)

機会は、事業の成長を促進する要素であり、積極的に取り込むことが重要です。
機会を明確にするためには、市場、顧客、技術、政治・経済、社会などの環境変化を分析する必要があります。
機会を活かせる事業戦略を策定することで、新たな収益源を創出することができます。

具体的な例

T:Threat(脅威)

脅威は、事業の存続を脅かす可能性があるため、事前に対策を講じる必要があります。
脅威を明確にするためには、市場、顧客、技術、政治・経済、社会などの環境変化を分析する必要があります。
脅威に対抗するための戦略を策定することで、事業の安定性を確保することができます。

具体的な例

SWOT分析の書き方

・2×2のマスを作成して、上の段にO:機会とT:脅威 を
 下段にS:自社の強み とW:自社の弱み を割り当てます

まずはOとT、外部環境分析から埋めていきます。

・機会(Opportunity)を Oのマスに簡潔に箇条書きで書いていきます
 自社のターゲット市場の伸びや、社会情勢、流行など自社に追い風(機会)となっている要素を書いていきます
・脅威(Threat)をTのマスに簡潔に箇条書きで書いていきます
 市場の衰退やターゲット人口の減少、ライバル社の増加、類似商品の増加など自社に向かい風(機会)となっている要素を書いていきます
次に外部環境分析の結果を見ながら、SとW、内部環境分析を埋めていきます。

・自社の強み(Strength) を Sのマスに簡潔に箇条書きで書いていきます
 自社の技術や特許、他社と比較して差別化できるものを書いていきます
・自社の弱み(Weakness)を Wのマスに簡潔に箇条書きで書いていきます
 他社にあって、自社にないもの、また所在地域や社員定着率など企業内部の弱みなどを書いていきます

SWOT分析を活用した企画書例

SWOT分析をつかった企画書の具体例をあげてみましょう。

企画書名: 新規スイーツ店「〇〇」の立ち上げ

1. はじめに

近年、スイーツ市場は拡大しており、特に高級志向のスイーツ店が人気を集めています。一方、当社はこれまでアパレル事業をメインに展開しており、スイーツ分野への参入は初めてとなります。

そこで、本企画書では、SWOT分析に基づいて、新規スイーツ店「〇〇」の立ち上げ計画を提案します。

2. SWOT分析

S(強み)
W(弱み)
O(機会)
T(脅威)

3. 企画内容

3.1 商品・サービス

当社は、高級志向の和スイーツを提供する。厳選された素材を使用した、見た目も美しいスイーツを販売する。また、イートインスペースを設け、お客様にゆっくりとスイーツを楽しんでいただける空間を提供する。

3.2 ターゲット顧客

20代~40代の女性をターゲット顧客とする。特に、健康志向の高い女性や、和スイーツに興味のある女性をターゲットとする。

3.3 マーケティング戦略
3.4 収益計画

1年目の売上目標は1億円とする。2年目には、売上1.5億円、3年目には売上2億円を目指す。

4. 経営体制

新規事業部を立ち上げ、事業運営を行う。事業部長には、アパレル事業で実績のある〇〇を任命する。

5. スケジュール

2023年6月:事業計画策定
2023年7月:店舗設計・施工
2023年8月:スタッフ募集・研修
2023年9月:グランドオープン

6. 費用計画

初期投資費用は5,000万円とする。運転費用は年間1,000万円とする。

7. リスク管理

7.1 原材料価格の高騰

原材料価格の高騰は、収益を圧迫する可能性があります。対策として、以下の施策を実施します。

7.2 人手不足

人手不足は、人材確保を困難にする可能性があります。対策として、以下の施策を実施します。

7.3 消費者の嗜好変化

消費者の嗜好変化は、売り上げに影響を与える可能性があります。対策として、以下の施策を実施します。

8. 経営計画

8.1 売上計画

1年目の売上目標は1億円とする。2年目には、売上1.5億円、3年目には売上2億円を目指す。

8.2 利益計画

1年目の営業利益は1,000万円とする。2年目には、営業利益1,500万円、3年目には営業利益2,000万円を目指す。

8.3 投資計画

初期投資費用は5,000万円とする。運転費用は年間1,000万円とする。

9. 採算性分析

投資利益率(IRR)は20%とする。投資回収期間(Payback Period)は3年とする。

10. 結論

SWOT分析に基づいて、新規スイーツ店「〇〇」の立ち上げ計画を策定しました。本計画を実行することで、当社はスイーツ市場における競争力を強化し、収益拡大を実現することができると確信しています。

SWOT分析のポイント

 外部環境分析(O,T)から埋めていくところがポイントです。
 業界や市場の動向に対して、自社が競合他社より強みが持てるところを見つけ出していきます。
 また、現状(外部環境)に対して自社が弱いところを特にリストアップしていきます。
 

まとめ

 自社の分析(内部環境分析)と自社外の分析(外部環境分析)はPEST分析や3C分析など他のフレームワークを使いながらまとめ上げることも多々あります。
 まずざっくりと自社の事業戦略やマーケティング戦略をたてたいときには、SWOTで区切って情報整理するのがいいとおもいます。


 

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    この記事を書いた人

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    熊谷 基継

    ITコンサルタント マーケティングエンジニア デザイナー
    ISP企業、おでん屋、企画・マーケティング企業を経て独立。サラリーマン時代に企画書の書き方やアイデアの出し方がわからなかったので、同じようなビジネスパーソンのために企画書のフレームワーク・テンプレートサイトを起ち上げる。現在はMA/マーケティングオートメーションを使ったWEBコンサルティングをはじめ、WEB/アプリのデザイン・開発、子供向けのプログラミング教材開発に従事。

    著書
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    価格・市場などの要素で考える
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