MECE(ミーシー)とは?やり方と例を使って3分で解説。無料テンプレートをダウンロード!

更新日2023/01/30 
MECEフレームワーク
仕事で使うパソコン
このページではMECE(ミーシー)とは何か、MECE(ミーシー)の書き方、MECE(ミーシー)のポイントがわかります。MECE(ミーシー)の企画書テンプレートもページ下からダウンロードできます。

MECEとは

Mutually Exclusive(相互に排他的)Collectively Exhaustive(全体的に漏れがない)

の4単語の頭文字をとっているものです。

MECEは「もれなくダブりなく」ということを意味します。
外資系企業ではロジカルシンキングが重視され、このMECEはロジカルシンキングの基本とも言える考え方です。


例えば入口受付で一番左の分け方なら迷う人はいませんが、他の分け方で分けられた場合は40代の人や50歳で夜間大学などに通学しているひとはどこへ行けばいいかわからなくなってしまいます。

自社のターゲット(お客さま・市場)をリストアップするときや、起こりうるケース(事象)をすべて出して検討するときなどに使います。戦略や計画をたてる時に、もれやダブりがあると、矛盾が生じたりして困ってしまいます。

普段からこのMECE的な思考回路がそなわっていると、効率よく戦略をたてられたり、抜けがあってトラブルが発生することがなくなります。

MECEはどんなときに使う?

・基本は、項目(パターン)の洗い出し

・商品ターゲット、狙うべき市場の検討時

・サポートセンターなどのトークスクリプトをつくるとき(あらゆるケースを想定したものを作る時)

・ユーザーインターフェースを考える時(だれがどんなパターンで行動するかをリストアップしてデザイン検討する)

・ロジックツリー、ピラミッド・ストラクチャー、イシューツリーなど、あるテーマ・課題に対して要素分解、対策を出していくフレームワークを使う場合

MECEの使い方

MECEというのは、「漏れなくダブりなく」考える方法なので、ロジックツリーなどのフレームワークがいわゆるMECEなフレームワークとなります。

例えば、ロジックツリーはツリーを作るときにMECEの考え方を使います
ロジックツリーでつかうMECE

ロジックツリーについてはこちら

ここでは、例として、MECEでマトリクスをつくる手順を紹介します

カフェで商品開発をするときを例にとってみましょう

・横軸を決めます

本来、「その他」がないものが、MECEですが、すぐに思いつかない場合は「その他」にしておくのも一つの手です


「その他」に含まれる要素が分解できれば、分解していきます

・次に縦軸を決めます
この場合、例えば縦軸の項目を「ホット」「コールド」にしてしまうと

なので、縦軸の項目は「価格帯」でわけると、もれなくダブりなく「MECE」なマトリクスができます。

・マトリクスができたら、それぞれの交差するマスに対して商品・サービスや対応策などを検討していきます
MECEでないと、もれがあった場合、検討できていない商品がでてきます。
ダブりがあった場合、1つの商品に対して2つの対策が検討され、どちらを選ぶべきかという状態になってしまいます。

MECEのポイント

完璧なMECEができるようになるのがベストですが、新商品開発などカテゴリが既存になりものなどはすべてモレなく出すのに時間がかかったりします。
モレダブりなくばかり考えて時間をとられて肝心の分析や資料作成が遅れると意味がありません。
そういう場合は、「その他」という分け方で残しておいて、あとで分解できる要素がでてきたら分解してくという方法も(本当のMECEではないかもしれませんが)アリだと思います。
普段の生活の中でいろいろMECEでわけるようにする訓練もしてみるといいかもしれません。

マトリクスを作った場合など、漏れ・ダブりがないかを再度確認をするようにしましょう。

もしあれば項目の洗い出しをするか、そもそも縦横軸の決め方がおかしいかもしれません。

それに気づくことがまたMECEのフレームワークを使う意味にもなってきます。

 

まとめ

簡単につかえてかつ論理的思考力がつく考え方(フレームワーク)です。

上司や他の人に説明するときにもMECEを使うと、わかりやすく、論理的に説明できます。

「たぶん」とか「なんとなくそう思う」という言葉がでてくることはもうありません。

普段からなんでもMECEでとらえてパターン・カテゴリわけをする癖をつけるといいのではないでしょうか。

MECEを身につけておけば、ロジックツリー(ピラミッド・ストラクチャー)などロジカルシンキングを鍛えるフレームワークがうまく使えるようになります。

無駄なく効率よく作業したり、マーケティング計画を立てることができるようになります。

 

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